つわりは人それぞれのようですが、
私はかなーりひどい方でした。
つわりになると食べられる物が限られる上に、
食べられるかも…と頭に浮かぶのが日本食ばかりで
立っているのも辛いくらいだったので、
買いにも行けず、超ストレス!!
日本国外に住んだこれまでの8年の中で、
初めて「日本に帰りたい…」と切実に思ったほど
辛かったです。
そんな中、どうやってロンドンで生き延びたのか、
どうしたらいいかと悩み収集した情報を
お伝えできればと思います。
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目次
つわり (英: morning sickness)とは
つわり (英: morning sickness)は人によって、
また、妊娠する度に違い、
全く無い人からほぼ寝たきり状態まで程度が様々です。
日本語では、
匂いづわり、吐きづわり、食べづわり、眠りづわり等
いろんな種類がありますが、
気持ち悪い・体がだるい・眠い・お腹が痛いなど、
妊娠初期に出てくるありとあらゆる症状をひっくるめて
全部「つわり」と言うそうです。
英語のmorning sicknessは
主に気持ち悪くなる症状を指します。
朝気持ち悪くなる人が多いからという理由でこの名前なんだそうです。
でも朝だけが気持ち悪いわけでもありません。
私は夜8時以降くらいからだんだん気持ち悪くなり、
夜中によく気持ち悪さのピークが来て
あまり寝られないときもありました。
そしてひどい日と軽い日が代わる代わる訪れました。
つわり中に食べやすい物
人によって食べたくなるものは違うようですが、
食べやすいとよく言われるのが下記です。
- 酸っぱいもの
- 冷たいもの
- ジャンキーなもの
ジャンキーなもの?!と思われるかもしれませんが、
代表的なのが、フライドポテト。
血糖値が下がるとつわりが酷くなる人もいて、
私も、飴やチョコが手放せないときもありました。
「1日3食じゃなきゃ…」
「赤ちゃんのために栄養たくさんのものを…」
などなど考えて、無理して食べたりしていると
ストレスにしかなりません。
つわりの時くらいは、食べられそうなものを
食べたいと思った時に、少量ずつ食べるのがオススメです。
ロンドンの現地スーパーで手に入れやすい物
買いに行くのが辛いほど酷くても、これらの食品なら、
Ocadoというオンラインスーパーで配達を頼んだり、
Uber Eats, Deliverooなどでデリバリーを頼みやすいですよ。
- フルーツ
私はメロンやオレンジがとても食べやすかったです。
その他ぶどうやスイカ、いちごやパイナップルなどもいいですね。バナナはつわりに良いらしいですが、
食後に気持ち悪くなるので私は避けました。カットフルーツなら切ったり剥いたりする必要なく、
さっと食べられて楽です。
- オレンジジュース
固形のフルーツが辛い、水が辛い時でも、
オレンジジュースは比較的体が受け付けてくれました。
ちょっとオレンジジュースを口に含むだけで、
さっぱりして吐き気がおさまることもあるくらいでした。
- シャーベット・アイス
これもフルーツやジュースの延長線上ではありますが、
冷たいものはさらに食べやすいです。水が飲めなくなったほど酷い時でも、
オレンジやレモン・ライムシャーベットは最高でした。アイスクリームは乳製品なので、
体調が良くないと食べづらく感じるときもありましたが、
冷たい物なので、比較的食べやすいです。
- ベジ系のお寿司
wasabiやitsuなど、
ロンドン市内にたくさんチェーンのお寿司屋さんがありますが、
生魚を含まないかっぱ巻きやアボカド巻きなどは
妊娠中も安心して食べられ、
すし飯は酸っぱく冷たいので、
炊きたての白米が苦手でも食べやすかったです。イギリスのお寿司はよくゴマがかかってますが、
つわり中はゴマが苦手だったので、
シンプルな細巻きを食べるようにしていました。ちなみに個人的にはwasabiかitsuだったら、断然wasabi派です。
- 野菜
きゅうりやトマト、アボカドが食べやすかったです。
酢の入ったドレッシングをかければさらに食べやすかったです。少し料理ができるくらい元気なら、
きゅうりのピクルスや酢の物を作っておくと、
冷たくて、酸っぱくて、保存もできていいです。
- フライドポテト・ポテトチップス
なぜなんでしょうね、食べる気が起きないほど気持ち悪くても、
フライドポテトにたっぷりケチャップをつければ
食べられることがちょくちょくありました。ポテトチップスもなかなかいけます。
- 紅茶
イギリスでは紅茶万能説があるらしく笑、
つわり対策に紅茶を飲むこともあるらしいです。確かに水よりも、少し苦味や酸味のある方が
飲みやすかったですが、
カフェインの取りすぎが良くないので、
せいぜい1日1杯くらいにとどめていました。イギリスではカフェインの無い紅茶も種類が豊富で
入手しやすいので試してみる価値はあるかもしれません。
私が食べやすかったものは以上ですが、
その他、日本人ブログ等で見かけた、
妊娠中食べやすいと言われるものは下記です。
- クッキー
- ショートブレッド
- シリアル
- ヨーグルト
- 炭酸水
ロンドンの日本食スーパーで手に入れやすい物
どれも日本に比べるとお高い値段で売っているので、
普段はあまり買わない物が多いですが、
背に腹はかえられず、つわり中は片っ端から下記を買って試しました。
- ゼリー
こんなシンプルでつわり対策に最高なものですら、
イギリスでは簡単に手に入りません…泣
でも日系スーパーに行けば売ってます。
- 梅干し
梅干しはかなり強い味方でした。
水が飲めなくなったときも、梅干しをかじりながらなら、
飲めました。日系スーパーで手に入りますが、
正直あまり美味しそうなものはないです。
日持ちもするので、私は日本から持ち込んでいます。私の大好きな五代庵の紀州五代梅は、
送料を支払えば海外発送してもらえるそうなので、
試してみる価値ありです。 - そうめん・そば等の麺類
そうめんや冷たいそばも食べやすかったです。
冷たいうどんもいいですが、つわりが酷いと
そうめんやそばほど、食べたいと思えませんでした。湯切りするときに湯気がムワッときて
気持ち悪くなることもありましたが、
そういうときは夫に手伝ってもらいました。
- 山芋のとろろ
日本食スーパーで山芋を手に入れて、
すってとろろにして食べてました。冷たいそうめんやそばと合わせて食べるのもいいですね。
- きゅうりのお漬物
こういう食べ慣れたもので、
酸っぱくてさっぱりしたものは
つわり中でも本当に食べやすいですね。
水すら飲みづらいときでもポリポリ食べやすかったです。
- 豆腐
冷奴は食べやすくて良かったです。
イギリスでも日本でも
生姜がつわりに良いと言われているので、
薬味に生姜を足すのも良いと思います。
- 冷めたおにぎり
おにぎりを作れるほど元気ならいいのですが、
そもそも白米を炊いた時の匂いがダメな人が多いので、
自分でおにぎりを作るのすら大変かと思います。日系スーパーに行けば、コンビニにあるようなおにぎりが手に入ります。
でも買いに行くのも辛いですからね…
街中のお寿司屋さんのベジ系お寿司の方が
よっぽどか手に入れやすそうですね。
- 納豆
つわりの間は匂いがダメな人も多いので、
納豆は避けたくなりそうですが、
意外と食べたくなった納豆。日本での初めての妊娠時も、
ロンドンでの2回目の妊娠時も、
何故か納豆を欲しました。ロンドンに来てからあまり買うことはありませんでしたが、
つわり中はしょっちゅう食べてました。
- どら焼き
日本でのつわりのときも、
どら焼きやみたらし団子などの和菓子が
食べやすかったです。イギリスはおいしい甘い物が手に入りづらいですが、
どら焼きなら比較的簡単に日本食スーパーで手に入ります。
おやつとしてよく食べていました。
- ポカリスエット
こちらのスポーツドリンクは、
甘くて美味しくなく、すごい色をしていて、
飲む気になりませんでした。日系スーパーに行けば、ポカリの粉末や、
缶・ペットボトルで売ってます。
(ビックリするほど高いですが)
- お茶
水よりも、味が付いたお茶の方が断然飲みやすかったです。
一番飲みやすかったのは緑茶でしたが、
カフェインの取りすぎはよくないので、
カフェインが無い麦茶も試しましたが、
麦茶は吐き気が増幅したので、諦めました。
この中で少しでも「食べられるかも」と
思えるものはありましたら幸いです。
つわり対策
食べやすい物を見つけ、少量ずつ食べる以外にも
できる対策があるのでリストアップします。
とにかく寝転がる
私は、立っていると気持ち悪くなることが多いので、
気持ち悪いときはひたすらゴロゴロ寝転がりました。
座るよりも頭を低くするほうが
吐き気が収まりやすい気がします。
本当にひどい日は、
朝、夫が出ていってから帰宅するまで、
着替えもせずソファで「気持ち悪いー」とうなりながら、
1日中ゴロゴロしていたこともありました。笑
吐き気止めリストバンドをつける
手首の内側に、乗り物酔いやつわり等による
吐き気を止めるツボがあるらしく、
それを押してくれるリストバンドが販売されています。
効果はについては個人差があり、
私は「着けないと確かにいつもより気持ち悪いかも」程度でしたが、
つわりに悩む妹にあげたら「めちゃ効く!!」と、
大絶賛していました。
店頭で見かけることはあまりありませんが、
Bootsのオンライン等で購入できます。
日本でも購入できます。
妊婦でも大丈夫な吐き気止めの薬を処方してもらう@GP
4週でGP (General Practitioner, かかりつけ医)に行った時は、
まだつわりはありませんでしたが、
「前回つわりが酷かったんだけど、
本当に酷くなったらどうすればいいの?!」
と聞いたら、妊婦でも大丈夫な吐き気止めを処方してくださいました。
妊婦でも大丈夫とは言われても、
薬と聞くとできる限り飲まない方がいいのかな…
と思ってしまい、かなり酷くても結局飲まなかったので、
効果のほどは謎です。
点滴 (英: droppinng) を受ける
4週のGPに行った時に、
前回の妊娠でつわりがひどすぎて、
点滴 (英: droppinng) 受けたと言ったら、
「そんなことまでしたの?!」と驚かれたので、
イギリスで点滴まで受けるのは稀みたいです。
6週に日系プライベート病院 (グリーンメディカルセンター)に行った際、
「GPではあまり点滴してくれないけど、
辛かったらこの日系病院で点滴できるので、
お気軽に来てください」とのことでした。
結局ロンドンでは点滴を受けませんでしたが、
日本で点滴を受けた時は、効果は凄まじかったです。
点滴前は、数メートル歩く度に吐いてしまい、
水も受け付けないほどでも、
点滴後は、直後からスキップできそうなほど体が軽く、
パスタランチをペロッと1人前食べ切れてしまうほど、
嘘のように元気になります。笑
その後2~3日は比較的固形物を食べられました。
プライベート病院なので、お高いかもしれませんが、
困ったら点滴を受けることも検討してみてください。
効果は人それぞれでしょうが、
辛い場合は、試してみる価値が十分にあると思いますよ。
A&E (救急)へ行く
8週に初めてmidwife (助産師)の検診があり、
つわりが酷い場合どうすればいいか?と聞いたら、
「つわりで食べられないのは当たり前。
少量ずつをこまめに飲食すること。
飲めなかったら氷を舐めるでもいい」とのこと。
「特に対策なしかいっ!」と心の中で突っ込んでしまいました。
「それでもどうしようもなくなったら?」と突っ込んで聞いたら、
「A&E (Accident & Emergency, イギリスの救急)へ行け」と…
本当の最終手段しかないみたいです苦笑
水が飲めないほど酷い場合は、脱水症状になり、
危険な状態になることも考えられます。
どうしようもなくなった場合は、病院へ行ってください。
ちなみに、酷いつわりは妊娠悪阻と日本語で言いますが、
英語ではhyperemesis gravidarum (HG)と言います。
下記のNHS (National Health Service, イギリスの国営医療サービス)の
サイトを見る限りは、点滴と吐き気止めで対処するようです。
参考: Severe vomiting in pregnancy – NHS
個人的には、酷くなるまで待ってA&E行くくらいなら、
高いお金を出してでも、少し早めに
日系プライベート病院にお世話になろうと思っていました。
私は水も受け付けない時もあったり、
寝てても急に吐き気がして起きて吐いたり…と
かなり酷く、体重も1割落ちるほどでしたが、
安定期に入ったらだいぶ落ち着いて、
比較的食べられるようになりました。
つわり自体気持ち悪くて辛く、
食べたいものが入手しづらくストレスを感じ、
それが数ヶ月続き、終わりが見えなく感じて、
絶望していた時期もありました。
でもいつかは終わりが来ます!!
それまで、できるだけストレスフリーで過ごしてください。
ファイトー!!
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