イギリス・ロンドンで妊娠生活 妊娠中のクルーズ旅行 9週

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妊娠4週の時、GP (General Practitioner, かかりつけ医)からは、
「クルーズ旅行?最高じゃん!」と、
全く反対されなかった妊娠中のクルーズ旅行。

 
日本では「安定期に入るまでは旅行を控えましょう」
とよく言われますが、イギリスでは妊婦だからといって、
旅行を諦めるということはあまりなさそうです。
※ただし、出産予定日から前2ヶ月間は
 フライトを避けるように言われました。
 航空会社やクルーズ運行会社等によって、
 妊婦に対する規定も違いますので、
 よく確認して旅行するようにしてください。




 
クルーズ旅行を予約したのは、妊娠前。
妊娠9週頃の安定期に入る前でつわりもあったので、
行くか、行かないか悩みました。

この記事は決して妊娠中の旅行を推奨するものではありません。
どのようなことに気をつけたのか、
何が良くて何が良くなかったのかなどを書くことで、
行くか行かないか迷っている方へ、
少しでも参考になればと思い、経験談を書こうと思います。

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事前準備

子宮外妊娠でないかの確認

イギリスのNHS (National Health Service, 国民保健サービス)では
12週までエコー検査が無いので、
それまで子宮外妊娠である可能性は否定できません。

「子宮外妊娠で卵管破裂したとしても、
即病院に行き、処置をすれば大丈夫」という理由で、
日本のように初期にエコー検査で確認しません。
(参考: Ectopic Pregnancy. NHS.)

子宮外妊娠は全妊娠の約1%ほどで起き、
もし卵管破裂し、処置を受けられなかった場合、命に関わります。
(参考: Ectopic pregnancy and miscarriage: diagnosis and initial management. National Institute for Health and Care Excellence.)




 
大きなクルーズ船でドクターがおり処置室があるとは言え、
万が一、クルーズ中に卵管破裂した場合、
どのような対応になるか想像つかず、
「滅多に起こらないから大丈夫!」とも開き直れず、
モヤモヤしておりました。

腹痛の気になる症状もあったので、
自己負担で妊娠6週の時に日系病院を受診し
「行っても大丈夫だと思いますよ」
という判断だったので、妊娠初期ですが、
クルーズ旅行に行くことにしました。




 

流産の可能性についての考え

子宮外妊娠以外で、初期の妊娠時で気になるのは、流産。

確率は意外と高く、1/8の確率で起きると言われていますが、
多くは妊娠に気付く前の流産なのだそうです。
(参考: Miscarriage. NHS.)

4週で行ったGPからは
「仕事してたからとか、旅行したからとか、
 そういう理由で流産することはなく、
 初期流産の原因のほとんどは染色体の異常で、
 ある一定の確率で起こる」
とハッキリ言われました。




 
私自身、約1年前に初期流産を経験しました。
お腹の中で赤ちゃんの心拍が止まっており、
手術か自然出てくるのを待つかを選べたので、
自然に出てくるのを待ちました。

出てくる時の症状は人それぞれだと思います。
日本の病院の先生からの説明では
「普段の生理よりも痛みが強く、
 出血もいつもより多いです」
と言われて、痛み止めを処方してくださっていた程度でした。

でも私の場合、陣痛のような定期的な痛みが約12時間。
後半は、出産時並の痛さで、大量出血しました。
「こんな痛いなんて聞いてないー!!」と
心の中で思いつつ、絶叫しまくってました。

当時夫はすでにイギリスに赴任し、
日本で一人暮らしで、真夜中だったこともあり、
頼る人がおらず、救急車を呼ぶべきか迷うほどでした。

 
もし万が一クルーズ中に起きたら…
と思うと少し心配ではありましたが、
6週にエコー検査を受けて元気な姿を見たことで、
心配な気持ちはだいぶ軽減されました。




 

海外旅行保険の加入

お腹の赤ちゃんが元気とはいえ、
いつ何が起こるかわからないのが妊娠。
海外の旅行先で病院に行くと、
国によっては高額になり得ます。

クレジットカード付帯のもので大丈夫そうと、
確認したつもりでしたが、
妊娠がカバーされていないことを
旅行後に知りました…

カード付帯の保険でなくても、
妊娠がカバーされない保険も多いので、
内容をよく確認して、ご加入ください。




 

つわり対策のための食べ物持参

私はつわりが酷く(参考記事: つわり対策 妊娠7週)、
クルーズ内や停泊場所で
どんな食べ物が入手できるかよくわからなかったので、
食べられるものをたくさん持っていきました。
(大量にどら焼きとか笑)

 

妊娠中のクルーズ旅行の感想

クルーズ旅行は、妊婦に優しかった!
というのが率直な感想です。

 

とにかく移動が楽!

クルーズ船に乗ってしまえば、
部屋は変わらず、ホテルが次の観光地まで
移動してくれているようなものです。
毎日最小限の荷物を持って旅行を楽しめます。

クルーズ船にご老人がたくさんいましたが、
体力を消耗せずに旅行できるので、納得しました。

 
観光地に停泊したからと言って、
外にでなくてはならないわけでもありません。
体調が悪ければ、船で休んでもOKです。
船から街を眺めるだけでも旅行気分を味わえます。

…とはいえ、貧乏性なので、
「気持ち悪いー」と言いながら、
停泊したすべての観光地を制覇しました笑




 

四六時中食べられる船内バッフェがつわりにいい!

つわりで食べられないものもありましたが、
種類が豊富なバッフェなので、
食べられるものを見つけやすかったです。

一度にあまり食べられないのに、
血糖値が下がると気持ち悪くなり、
四六時中少しずつ食べなくてはならない
タイプのつわりでしたが、
バッフェのお陰で乗り切れました。

 

スケジュールが限られているのが難点

妊娠中は、その日にならないと
体調がわからないことも多く、
予定が立てづらいのですが、
クルーズ旅行はスケジュールが
きっちりと決まってます。

観光地に停泊するのはせいぜい6~8時間。
行きたかった場所も、
体調次第では諦めざるを得ない事が出たり、
乗り遅れれば次の停泊所まで
自力でなんとかして行かなくてはなりません。

体調と相談して、無理は絶対にせず、
余裕を持った行動をしてください。




 
妊娠中はいろんな体の変化がありますし、
いつ何が起きるかはわかりません。

もし妊娠中に旅行に行くのであれば、
医師と相談し、事前にしっかり準備をして、
リスクを最小限にした上で、楽しんでください!

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